九六位山日記(ゆきのさきこ)

私のマンションのベランダから見える山は、九六位(くろくい)山です。雨はいつもこの山を越えてきます。

2021-01-01から1年間の記事一覧

台所を汚さない日

「今日は、台所を汚さない、お炊事をしない」と決めた朝は、近所のパン屋のカフェで、チーズオムレツに焼きたてのパンとコーヒーだ。帰りにネットで話題のコンビニスイーツを買おう。夕方は、パソコンを抱えて、マクドナルドに行こう。 時折、我が家の玄関の…

晩酌をやめてみた

晩酌をやめてみた ゆきのさきこ 晩酌をやめて三カ月が経つ。ある日ふと晩酌をやめてみようと思った。特に理由はない。 私はお酒には強い。子供の頃、祖父も父も晩酌をしており、何かにつけお神酒と称して飲まされていた。自分で稼ぐようになると、晩酌が習慣…

八ヶ岳縦走(4泊5日)

コマクサの丘を歩く 八ヶ岳縦走(4泊5日) 7/28(水) 今年の大分労山夏季遠征は八ヶ岳である。参加者は7人。朝5時18分、大分駅から出発、塩尻経由茅野へと向かう。メンバーが事前にJRの『安近短』を調べてくれていたので、乗り換えもスムーズ。1…

雨が好き

サハラ砂漠にロバ。近くに人家があるのか。 ゆきのさきこ 私は雨が好きだ。朝目が覚めたら、まず雨音を確かめる。マンションの6階の我が家では、雨が地面に落ちる音は聞こえないが、雨粒が樹々に当たる音、雨粒同士がぶつかる音などが聞こえて来る。雨どい…

これからは文章修業

この三月に、中小企業診断士の事務所を閉じ、「これからは念願の文学修業に入る」と家族に宣言した。 私は、七十歳になる前後から、これからの日々をどう過ごそうかと考えてきた。出た結論が「文学修業」である。そう、私はこれがやりたかったのだ。ではどう…

 ふたつの小さな花びん

我が家に、手のひらに乗るサイズの陶器の花びんが二つある。一つは玄関でペン差しに、もうひとつは毎朝飲む薬を入れてある。 この花びんは、50年前、私が勤めていた銀行が、信楽、九谷、清水などで焼いたミニチュアの花瓶セットを、何かの記念に預金者や職…

山とお酒はやめられない

別府の街を上から眺めたくなって、秋晴れの続く日、バスと電車を乗り継ぎ、扇山に登った。 登山仲間のおばさん達と登るのもいいが、おしゃべりが多すぎて、肝心の山の様子は覚えていない。だから、最近、私一人で登る山を開拓した。今のところ、鎮南山、霊山…